先日、チャレンジャーデッキの価格に差がで書いたが、チャレンジャーデッキ2019、秘儀の手数を購入した。
せっかく購入してただ持っているだけでもつまらないので、友人の協力のもと、昔のチャレンジャーデッキ(当時はイベントデッキの名称)と対決してみた。
対決したのはこのデッキ。
イニストラードの「食い尽くす死」
イニストラードが2011年発売だったので、このデッキもそのあたりに発売したものだと思う。(曖昧)
さて、デッキのリストを紹介しよう。
メインデッキ
クリーチャー (21)
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
1 極楽鳥/Birds of Paradise
4 骨塚のワーム/Boneyard Wurm
3 ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary
2 マーフォークの物あさり/Merfolk Looter
4 甲冑のスカーブ/Armored Skaab
1 裂け木の恐怖/Splinterfright
2 酸のスライム/Acidic Slime
呪文 (15)
4 根囲い/Mulch
1 漸増爆弾/Ratchet Bomb
4 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
1 骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone
2 蜘蛛の発生/Spider Spawning
1 緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith
2 骨溜め/Bonehoard
土地 (24)
13 森/Forest
7 島/Island
3 沼/Swamp
1 内陸の湾港/Hinterland Harbor
サイドボード(15)
4 瞬間凍結/Flashfreeze
4 否認/Negate
3 帰化/Naturalize
2 骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone
2 精神の制御/Mind Control
青緑タッチ黒(禁忌の錬金術のフラッシュバックコストの為のみ)デッキである。
このデッキは、自分のライブラリーから墓地に送り込むカードが大量に入っている。「根囲い」「禁忌の錬金術」などの呪文や、「マーフォークの物あさり」「甲冑のスカーブ」などのクリーチャーでモリモリ墓地を肥やしていく。
墓地を肥やしたら、巨大化した「骨塚のワーム」や「骨溜め」、「裂け木の恐怖」などで殴り勝つデッキである。
コンセプトとしては中々面白く、序盤は我慢する展開になるが、後半巨大化したクリーチャーで殴るのは爽快である。
そして、困ったら「緑の太陽の頂点」である。
相手の出した厄介なアーティファクトやエンチャントは、このカードで「酸のスライム」を持ってきて破壊したりもできる便利なカードである。
と、褒めちぎってはみたものの、致命的な問題点があるのだ。
お気づきの方もいるかもしれないが、収録されている土地がこうなっている。
13 森/Forest
7 島/Island
3 沼/Swamp
1 内陸の湾港/Hinterland Harbor
3色(2色+タッチ1)にも関わらず、ほぼすべてが基本地形で、申し訳程度に1枚だけ「内陸の湾港」が入っている。
このデッキ、非常に事故が多いのである。自分もこのデッキを使って何度も事故にあってる。もし強化するなら、土地から変えなければならない。
さて、それでは新旧対決の「新」の方の紹介。
チャレンジャーデッキ2019の「秘儀の手数」である。
収録リストはこうなっている。
クリーチャー (13)
4 ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer
4 弾けるドレイク/Crackling Drake
2 つぶやく神秘家/Murmuring Mystic
1 弧光のフェニックス/Arclight Phoenix
2 パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun
呪文 (25)
4 選択/Opt
4 ショック/Shock
2 潜水/Dive Down
4 航路の作成/Chart a Course
4 溶岩コイル/Lava Coil
4 急進思想/Radical Idea
1 一瞬/Blink of an Eye
1 標の稲妻/Beacon Bolt
1 ミラーリ予想/The Mirari Conjecture
土地 (22)
8 島/Island
7 山/Mountain
3 硫黄の滝/Sulfur Falls
4 イゼットのギルド門/Izzet Guildgate
サイドボード (15)
2 シヴの火/Shivan Fire
3 否認/Negate
2 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
3 焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade
1 標の稲妻/Beacon Bolt
1 ミラーリ予想/The Mirari Conjecture
3 幻惑の旋律/Entrancing Melody
何度かプレイしたが、定価3000円の構築済みデッキとは思えないくらい非常に洗練された作りとなっている。マルチカラーのカードが多く、唱えづらそうにも思えるが、土地の配分がしっかりしているので、めったに事故は起きない。
動きとしては、「選択」や「急進思想」でライブラリーを掘り進めつつ、手札を整えていき、ある程度墓地が肥えたところで「弾けるドレイク」で殴ったりして勝てるようになっている。
(この「弾けるドレイク」は「パワーだけルアゴイフ」の能力ではあるが、場に出ただけでキャントリップまで付いている非常に強力なカードである)
墓地を肥やす点は先ほどのデッキと似ているが、「食い尽くす死」がクリーチャーで墓地を肥やすのに対して、「秘儀の手数」はインスタントやソーサリー呪文で墓地を肥やすのを目的としている。そしてたまに墓地から「孤光のフェニックス」が復活する。まあこれは1枚しか入っていないし、オプションの1つ程度の位置付けである。
そんな新旧のデッキが対決したらどうなるのか。
3本中2本先取の対決。
1試合目。
「食い尽くす死」が先攻。
デッキから7枚引いた友人が何やら険しい顔をしながら「マリガン」を宣告。どうやら危惧した通り事故ったようだ。6枚引いてさらにまたマリガン。
結局手札が絶望的だったのか、そのまま投了した。
2試合目
サイドボードは双方入れ替えず。
「秘儀の手数」が先攻
双方マリガンはなし。
1ターン目、土地をお互い土地を出して終わり。
相手のターンの終了時に「選択」を打っておく。
その後、ゴブリンの電術師を出して、軽くなった呪文でライブラリーを掘り進めていく。
(このゴブリン。かなり役に立つ。彼が出るだけで手札の回転がとても良くなる)
一方、相手も軽量クリーチャーを出すが、こちらの「ショック」で焼いておく。
数ターンが過ぎたのち、こちらが「弾けるドレイク」を場に出す。
こうなったらこっちのものと思ったが、そうは簡単にいかなかった。
そこそこ大きくなった「骨塚のワーム」を出され、その後「蜘蛛の発生」からワラワラ出てきたクモトークンにブロックされながら時間を稼がれてしまう。
あまり時間を稼がれてしまうと、ワームが10/10クラスになってしまう。そうなったらドレイクだけで勝つのはかなり厳しい。
そんなこんなで泥仕合っぽくなってきたところで、「パルン、ニヴ=ミゼット」が登場。
結局このレジェンドクリーチャーのおかげで盛り盛りカードが引けてクリーチャー除去もして対戦相手にも直接火力を飛ばしたりと、このクリーチャーの独壇場で相手を押し切って勝利した。
なんだこのカード・・・ヤバいミゼット様強すぎや。
というわけで、中速~低速デッキ対決だったので長々と対戦していたが、思ったより「食い尽くす死」も強かった。パルン様出てこなかったら正直分からなかった。
そういうわけで、今回の新旧対決は「秘儀の手数」に軍配が上がりました。
それではまた~
ピンバック: 新旧デッキ対決(秘儀の手数VSマシーンヘッド) | MTGの部屋 (MTGブログ)